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Vol.2

グレースサス誕生秘話

 私に四駆のサスペンションを再考させるきっかけとなったのは、あの阪神淡路大震災でした。 私も若い頃四駆に乗るまでは結構スポーティーな車でワインディングを走ったりしていましたので、結構固めなサスを好んで装着しておりました。 又当時は車高の上がるバネと言えば固いのが当たり前でもありました。
 それがあの震災で神戸は町中が破壊され国道を始め殆どの幹線道がガタガタになり、 それまで余り気にならなかった乗り心地の悪さを嫌がうえにも実感する事になりました。
 「こんなに乗り心地が悪かったのか!!これはサスを作り直さないといけないな〜。」そう思った私は、 取りあえず当時の自分の愛車ジムニーJA11用に柔らかいサスで車高の上がるバネを作って見ました。(ジムニー天国創刊号でサステストを受けている分) これが非常に乗り心地が良く、オフロードでも良く動くため好評を博しました。最初は名前もありませんでしたが、 一緒に販売を開始して頂くモトレージの岡本社長や埼玉オフタイムの宇野社長とも相談して、 「ハードなイメージじゃあないからもっと優しい感じの名前にしたいね。」と言う事で、 私が思いついた「グレース(上品)」と言う名前に決定しました。
 当時はクロカン四駆と言えばまだまだ板バネ(リーフスプリング)が主流でした。ジムニーに次いでランクル70系と三菱ジープ用を開発しました。 これらのサスには業界初と言うかひょっとすると世界初?とも思えるアイデアを幾つか盛り込みました。まず同じアイデアとしては、 リーフスプリング同士の摩擦を低減させサスの初期の動きを良くする目的で、リーフとリーフの間にシリコン樹脂製のスペーサーを入れました。 これで物理的に接触を無くす事を狙いました。ランクル70用にはリーフのブッシュの大きさを標準品よりも大きな物が使えるようにし、 大入力への対応と大きなねじれストロークにも対応出来るように考えました。ジープ50系用には、リアのリーフを標準品よりも幅を狭く設計(標準70mmを60mmで設計)、 軽い車体なのに全然捻れないと悪評の高かったジープのサスを驚く程捻る事に成功しました。
 これらはオフロードでのパーフォーマンスを向上させる事ばかりが注目されましたが、 本当の狙いは如何に乗り心地を良くするか?も同時に考えた結果でもありました。
 時代は進んでコイルサスペンションが主流になりました。コイルサスではリーフサスのような色々なアイデアを盛り込む事は出来ません。 そして乗り味はスプリングによる部分よりもむしろショックアブソーバーが決めると言っても良い程です。 自分の気に入ったショックを作るか?探すか?の必要がありましたが、扱い車種の種類も多いし作るとなると単位が大きいので、 既製品から必死で探しておりました。当時乗っていたランクルにはありとあらゆる銘柄のショックを取っ替え引っ替えしておりましたが、 良いのを見つけました。オーストラリアの4WAY PRODUCTSの「タフドッグ」と言うショックです。 もう10年位輸入しておりますが、最近では残念ながらオーストラリアドルが当初取引開始時の1.5倍位になってしまいやむなく値上げさせて頂きました。
 そしてコイルサスでもどうしてもアイデアを盛り込みたかった私は、ジムニー用に「トラクションリンク」と言うサスペンションの動きが画期的に 良くなるリンクを開発させました。ジムニーJB23と言う車は、3リンク式サスを採用しておりますが、 この方式ではどれ程長い、柔らかいコイルやショックを採用しても純正リンクに装着されているブッシュが捩れる分以上にはストロークしません。 言い換えれば何処のどの商品を使っても殆ど同じストロークにしかならない訳です。これを何とかしたかったんです。お陰様で紆余曲折御座いましたが、 何とか物になりました。そしてこの商品はオリジナル商品開発以来初めて「意匠登録」もしました。
 これからも色々な四駆が発売されると思います。それぞれに持ち味が違いますが、私は何時も同じ事を心掛けてサスペンションを開発します。 それは「あらゆる場所で走るのが楽しい車にする事」です。今後も努力を続けて行きますのでご期待下さい。

マスターピース店長
奥原正之



マスターピースとは・・・
マスターピースと言う言葉は、傑作、名作を意味します。
創立以来、私達はこの名に恥じない、製品及び車創りを行ってきたものと自負しております。 私達は一貫して遊べる車創りを提案しています。
オフロードやダート、そしてストリート。走りのジャンルを超えて、ステアリングを握ることが楽しくなる車を、私達がお届けします。

神戸市長田区海運町8-1-4
TEL:078-731-8585 / FAX:078-731-2888
http://www.4x4.co.jp/


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